2月15日(日)にcafe KIISAにて開催しました「MEET UP UNIVERSITY vol.2 ~大学生の卒業研究発表が聞ける日~」。
イベントタイトルの通り、2025年度において、佐伯の地域を舞台として大学の卒業研究に取り組んだ二人のの学生(日本文理大学所属)による”卒業研究発表”を聞ける機会を開催。大学のない佐伯市では、大学生という世代に触れたり、出会う機会がそもそも多くはなく、実際に大学でどのような学びを行い活動してるのか、また逆に佐伯を題材にした研究がどのような成果を得られたのかを佐伯市民が知る機会として、ゲスト大学生にオファーさせていただき実現しました。
前半の第一部では、それぞれの研究成果をプレゼンにて発表。


一人目の阿閉くんは「ボトムアップ型まちづくりによる関係人口の創出に向けた実践的研究 -佐伯市における「まちづくり予備軍」形成のためのパイロットスタディ- 」というテーマの研究を発表。現在、様々な地方都市で人口減少が著しい中、若者を軸として将来の関係人口(まちづくり予備軍)をどう創出・形成していくかをテーマに研究を実施。「こたつ」というツールを活用しての実験的居場所づくりや、「思い出」「愛着」を地図に可視化するイベントの検証結果を説明してくれました。
二人目の宮崎くんは「人と地域の距離を縮める街路照明デザインの実践的研究 -佐伯市「歴史と文学の道」を対象とした暖簾照明の提案-」をテーマにした研究を発表。佐伯の城下町エリアにある「歴史と文学の道」を舞台に温かな光と「暖簾」を使って、街を屋台のように親しみやすい場所へ変える研究を行いました。城山(旧佐伯城)の麓にある歴史や観光としても重要である道であるが、夜間はどこか薄暗い現状。そのような通りにおいて、安心感や楽しさ(美しさ)を与えるような夜間照明を施すことで「いつかここに帰りたい」と思えるような心温まる風景を目指すための実証実験や市民ワークショップから得られた成果を発表してくれました。
第二部までの休憩時間を用いて、阿閉くんが研究の際に行った”こたつ”を用いた実験的空間の見学・体験も参加者に行ってもらい、「こたつがあるだけで落ち着く」「一度座ると長居しちゃいそう」などの声が参加者から聞こえてました。


後半の第二部では、大学生二人とKIISAの河野によるクロストーク。元々県外から大分に進学で来られた二人にとって”佐伯”という「縁もゆかりもない場所での活動」はどうでしたか?二人とも実験的な取り組みを用いたテーマであったため、その中での「想定内と想定外」の印象的な出来事。研究に取り組む過程で得られた「今後に活かせそうな気づき」なども話題にクロストークを展開。

まず地域について知らないことが多いので、そこに暮らす人に「まちのこと教えてください」と興味・関心を持ってコミュニケーションを取ると親切に教えてくれたり、思い通りにいかないこともあったがそこに向き合い対応した結果想定以上の反応が見れることがあったりして嬉しかったなど、研究過程での感覚を話していただきました。
「人生に一度の卒業研究を通じて、踏み出してみる力やそこに対応する力など、今までにはない自分軸を見れた気がする。」「一つの物事をこんなに考えて実行、コミットする能力が得られた。」など研究を通じて得られた副産物についても語ってくれた場面であったり、やり遂げたことによる成長を実感する表情が印象的でした。
二人にとって地元ではない佐伯だけど、一年を通して活動し、地域や人に触れることで、二人にとっても佐伯が愛着や思い入れのある地域となったと言ってくれた場面が嬉しく、このような関わりしろや機会が愛着の深度や関係人口の質に寄与していくんだなと改めて感じました。
登壇してくれた阿閉くん、宮崎くん、素敵な機会をありがとうございました。
何度も佐伯に足を運んでの研究作業、大変お疲れ様でした。

(writer) katsuhiro kawano
(photographer) taisei hida
